●恵比須峠・福田テフラの再堆積層

 恵比須峠・福田テフラは第三紀と第四紀の境界付近(約176万年前)の地層に挟まれる広域火山灰です.千葉県房総半島の上総層群,新潟県の魚沼層群,三重県の東海層群,滋賀県の古琵琶湖層群,大阪層群など,非常に広い範囲で見ることができます.この火山灰層は非常に厚い再堆積層を伴うのが特徴で,各堆積盆ごとに異なった堆積相をもちます.大阪層群の恵比須峠・福田テフラは,花と緑と自然の情報センターの地域自然誌展示室に実物を展示しています.ぜひ見に来てください.
 この研究は新潟大学の
片岡香子さんとの共同研究です.




三重県での恵比須峠・福田テフラ.ラミナが見え,水の流れでたまったことがわかります.
このあたりは再堆積部が10m以上あります.写真提供:片岡香子



新潟県での恵比須峠・福田テフラ.
三重県と噴出源からの距離は変わらないですが,厚さはこのように薄い.スケールは1m.写真提供:片岡香子.



千葉県での恵比須峠・福田テフラ.
深い海にたまったものなので,他の地域のものとは顔つきが違います(どう違うんだと突っ込まないように).

関連した論文・報告は業績リストの(A9),(A12),(A14),(B8),(C13)などです.

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