マスコミ顛末記2009

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 博物館には、いろんな形でマスコミの取材・問い合わせがあります。テレビ番組の企画段階の問い合わせであったり、出演の依頼であったり。博物館の行事や特別展の宣伝をお願いすることもあるし。カメラマンが撮影してきた写真を見て鳥の名前を教えてくれというのもあります。
 相手がマスコミであろうと質問への対応はお仕事の内なので、それなりに愛想良く対応することになります。博物館の宣伝になるので、できるだけ愛想良く対応して、出演依頼があれば引き受けろ。というのが近頃の博物館の雰囲気です。個人的には、質問に答えてそれを元に記事を書いたり、番組を制作してもらうのはいいけれど、出演はできれば遠慮したい。
 といった個人的要望はさておき、マスコミ関係者の中には、こちらの話をまったく聞いていない(あるいは理解できていない?)人がいます(意外と多い)。その結果、記事になったのを見たら、まるで間違ったことが書いてあったりすることがけっこうあります。それも「大阪市立自然史博物館 和田学芸員」のコメントとして載ってたりするから、頭が痛い。文句をつけて訂正してもらったところで、どうせ誰も訂正なんかに気付くはずがありません。
 そこで、自分で訂正をすることにしました。その他にも、マスコミからの取材・問い合わせには愉快な(時として不愉快な?)のがいろいろあります。そんなこんなを並べていきます。


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2009年8月12日  関西テレビ「満たして!好奇心」

アクセス:8月10日、取材の申込あり。12日の午後1番が希望とのこと。その時間帯は室内実習の行事中で手がはなせない。夕方なら対応できるのだが、どうしてもその時間帯ということで、勝手に撮影して、必要があれば質問してもらうことになった。
取材:取材には立ち会っていないので、知らない。
放送or記事:いつ放送?
コメント
<取材>
こっちの都合をまるで無視したスケジュールを押し付けようとするのはなんなんだろうと思う。


2009年8月11日  NHK「サイエンス・ゼロ」

アクセス:7月29日頃、国際生物学オリンピック銀メダリストのNさんのところに取材の打診があったらしい。博物館で、顕微鏡をのぞいている様子を撮りたいらしい。で、だれか学芸員が対応しなくてはならないらしい。結局、萌蔵がイカの解剖でつきあうことになった。せっかくなので、ジュニア自然史クラブの館内での活動日にぶつけた。
取材:8月1日、ジュニア自然史クラブ活動の一部としてイカの解剖。Nさん以外にも希望者が参加。朝から解剖を撮影して、ジュニア自然史クラブの活動も撮影して。午後からホネホネ展の解説ツアーをしたら、それにも付いてきて撮影して。ジュニア自然史クラブが終わってから、Nさんが独りでコケをのぞいているのも撮影していた。
放送or記事:いつ放送?
コメント
<取材>
NHKには珍しく3人体制の撮影クルー(少ないって意味ね)。


2009年8月9日  朝日放送「おはよう朝日です」

アクセス:8月6日、取材の打診あり。その日の内にディレクターが打ち合わせに来られた。8月9日は行事があって対応は難しいと答えると、こちらの時間帯に合わせてくれた。話の流れで、団長が出演した方がいいだろうと勝手に決定した。
取材:8月9日、室内実習の行事の終わり頃、団長が取材されに特別展示室へ。展示室で若手芸人さんと「ホネ最高!」と叫んだらしい。押し付けてよかった。その後、室内実習の様子も取材にこられた。子どもの作業をもっぱら撮影していた。
放送or記事:8月13日に放送するらしい。
コメント
<取材>
ディレクターの人はフリーの人で、感じがよかった。普通に話のできるマスコミは少数派かと。


2009年7月26日  毎日放送

アクセス:7月24日、取材の打診あり。貝塚のムクドリの話だという。25日を希望されたが、他の取材も多くて忙しいので、26日午前にしてもらった。
取材:貝塚のとある団地にムクドリの集団ねぐらができて問題になっているらしい。といってもどうやら、被害を訴えているのは1軒かそこら。目の前の樹がねぐらになっていて、夕方と早朝とてもやかましいらしい。測定したら80dBだったとか。音で追い払おうとしても失敗。樹を切るしかないかもって話。
放送or記事:月曜日に放送するらしい。というか放送されたらしい。けっこう多くの人が見てたらしく。親からも出てたなと言われた。
コメント
<取材>
ムクドリの生態の簡単な説明と、あとは定番の質問への受け答え。音等で追い払うのも、樹を切るのも根本的な解決ではない。迷惑をどこかに押し付けるだけである。解決策は2つしかない。ムクドリを全部殺すか、ムクドリが集まっても大丈夫な場所に引っ越してもらう。被害対策ではなく、人とムクドリがどう共存していくかを考えるべき。てな具合。ちなみに今回の場合なら、迷惑をこうむっている人の窓を、防音にするだけで解決する気がするけど。


2009年7月25日  フジテレビ

アクセス:7月22日、取材の打診あり。ホネホネ団の活動を取材したいとのこと。最初はホネホネ団の活動の様子を撮影すると言っていたのだけど、放映できる絵にならないだろう(ウマの解体だから)と返事したら、インタビューだけに変更になった。
取材:午後1時から30分の約束だったが、正午前に連絡があり。ドタキャンされた。
放送or記事:記事はなし。
コメント
<取材>
その前の取材が伸びたからこちらはキャンセルということらしい。あれだけ好き勝手にリクエストした末に、あっさりキャンセルか、って感じ。


2009年7月25日  日本テレビ「バン記者(?)」

アクセス:朝、今日、生物学オリンピックの取材があるので、呼ぶかもしれんと言われた。
取材:案の定呼ばれた。指導した先生の一人に質問ということらしい。適当に軽いノリで答えた。次にN君に期待することは?と尋ねられたので、次は金と答えてしまった。もちろん冗談だけど、冗談と思ってもらえたかな?
放送or記事:Nさん以外の出演部分はすべてカットされたらしい。まあそうだろうなと思う。
コメント
<取材>
メダルをとった他の3人は取材を断ったので、わざわざ大阪まで来たらしい。ディレクターが一人で来て、自分でカメラを回しながら、質問していた。


2009年7月25日  読売新聞

アクセス:7月18日、取材の打診あり。ホネホネ団の活動日なのだけど、30分でいいとのことなのでOKする。
取材:東京からの記者と、大阪のカメラマンの二人。カメラマンは、職員をサクラに、展示の撮影。特別展を一瞬撮影したと思ったら、常設展に移動していった。記者は、ホネホネ展とホネホネ団を混同していて、もっぱらホネホネ団の質問ばかり。それはそれでいいのだけど、ぜんぜん展示を見なかった。盛り上がらなかったせいか、30分の予定が15分で終了。
放送or記事:関西方面への旅の記事の一部として取材に来ただけらしい。
コメント
<取材>
仮にも特別展の会場で取材するなら、展示を見て何か質問するなりすればいいのに。


2009年7月17日  広報ラジオ番組「馬場章夫の新・大阪大発見!」

アクセス:7月8日、取材の打診の電話あり。7月9日、取材日が決まり、シナリオ案が送られてきた。例によって答えを埋めて送り返すらしい。
取材:午後4時から取材。1時間半程度の予定。シナリオ案はシナリオではなく、事前の調査程度のもんだったらしく、アドリブで好き勝手に会話するだけだった。大阪はこうでなくては。展示室で盛り上がって午後6時近くまでかかった。
放送or記事:8月2日の午前8時かららしい。
コメント
<取材>
馬場さんは、「ごめんやす馬場章夫です」の頃から博物館にはよく来られていて、学芸員との面識もあって、意外と言っては失礼かもしれないけど、意外に生き物に詳しい。とても話がしやすい。


2009年7月17日  サンケイ新聞

アクセス:今度は別の記者さんから、ホネホネサミットの取材をしたいとのこと。ありがたく引き受ける。
取材:午前11時頃に来られて、20分ほどで終了。ホネホネサミットの具体的な企画内容となにわホネホネ団について尋ねられた。
放送or記事:7月25日頃に載るらしい。
コメント
<取材>
すでに広報資料等でかなり下調べをされていたようで、要領のいい取材であった。


2009年7月14日  J-comケーブルテレビ「Osakaほっとタイム」

アクセス:6月29日、打ち合わせに来られた。展示の配置図を示して説明。すでに大部分の展示物は並んでいるので、現地で下見をと言ったら断られた。すぐにシナリオ案が送られてきて、質問の答えを入れて送り返せとのお達し。見てもないので、変な感じのシナリオであった。その後何度かやりとり。現場を見ないで手を入れてくるから…。
取材:午後1時から取材。本当にあらかじめ作ったシナリオ通りに作るらしい。こちらには多少言葉を変えていいと言ってくれたが、プロのお姉さんは、台本通りに話していた。素人の台詞は少なく、長い説明はナレーションとして文章を読み上げるだけなのだが、その短い台詞で失敗しまくった。視線の指示も難しいし。NHKの方がよほどやりやすいと思った。
放送or記事:8月前半の放映らしい。
コメント
<取材>
はっきりいって、他人が手を入れた文章はすでに自分の言葉ではないので、自然にははなせない。好きに話していいならペラペラとしゃべれるのに、台本を渡されるとできない。プロのお姉さんはさすがに上手。プロはすごいと思った。役者になる夢は諦めようと思う。


2009年7月14日  ジャパンFMネットワーク「デイリーフライヤー」

アクセス:7月8日、電話あり。なにわホネホネ団を中心に、ホネホネサミットの電話取材をとのこと。団長を売り付ける。
取材:午前11時半から取材。団長がいたので、取次いだだけ。
放送or記事:いつかな?
コメント
<取材>


2009年7月12日  サンケイ新聞

アクセス:7月11日、取材の申し入れあり。12日は関係者はみんなワークショップで忙しく対応できない。と答えたら、担当者なしでもいいとのことで受けたらしい。ついでにワークショップも見に来られるらしい。
取材:午後1時頃からとのこと。最初に展示室の取材に行ったらしい。が、ワークショップも漂白の待ち時間に展示室へ行く。入れ違いになりそうと伝えたら、先にワークショップを取材に来た。といっても、ほんの10分ほどいて、取材OKと返事した参加者の写真をとって、団長にインタビューした程度。
放送or記事:いつ載るのか知らない。
コメント
<取材>
このワークショップにはどんな意味があるんですか?と、よく言っても哲学的な質問をされたので、対応を団長に押し付けて逃げた。どうして記者は、聞きたい答えを引き出すような質問をしないのだろう?


2009年7月11日  赤旗

アクセス:7月9日、取材の申し入れあり。なにわホネホネ団の小学生の話も聞きたいと言われたが、急なので断った。
取材:午後4時過ぎから取材。予定どおり40分程度で終わった。なにわホネホネ団の小学生の代わりなのか、小学生が二人来ていた。その保護者なのか?よくわからない大人も一人付いていた。記者は名乗らなかったし、他の人も名乗らない。そういえばこちらも学芸員ですとしか名乗らなかった。何をどのように取材したいのかの説明もない。なぜか子どもに展示を見せればいいような感じなので、何が見たいか聞いて、リクエストに答えつつ、関連する内容を少しずつ解説。子どもは解説を聞かずにすぐにどこかに行く。記者は、説明は聞いているようなのだが、聞き返してばかり。そして関東弁でため口。
放送or記事:いつ載るのか知らない。
コメント
<取材>
赤旗からは別途取材の話が来ている。こちらはなにわホネホネ団中心らしい。今回の取材とはまったく別口で、記者は互いに面識もないとのこと。同じ赤旗なのに、とても不思議。


2009年7月9日  関西テレビ

アクセス:7月9日、電話があった。夕方のニュースか何かで、この夏の近畿で開かれるサミットを紹介するらしい。そこに少なくとも名前を載せてくれるという。
取材:とりあえずホネホネサミット2009という正式名称を尋ねられた。あとは、どんなイベントですか〜。といった感じ。
放送or記事:名前以外も出たかな?
コメント
<取材>
時間があれば名前だけでなく、内容も紹介しますと言ってくれた。よろしく〜。


2009年7月8日  サンケイリビング「KANSAI1週間」

アクセス:7月6日、FAXあり。ホネホネサミットを紹介してくれるという。で、イメージ画像を送れとのこと。
取材:7月8日、昼間。電話で催促あり。と言われても、ホネホネサミットは初めての試みなので、過去のサミットの画像はない。過去になにわホネホネ団が出展したフェスティバルの画像を探し出して送ってみた。が、あまりいい画像ではないので、没かなぁ。
放送or記事:いつ載るのかな?
コメント
<取材>


2009年7月3日  NHK「ニューステラス関西」、読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」、朝日新聞、JOBBB、ほか3〜4社(名乗ってくれたあるいは知ってる記者さんしか把握できていない)

アクセス:特別展「ホネホネたんけん隊」展のプレスプレビュー。
取材:午前10時頃からNHK、少し遅れて読売テレビが展示室で撮影。午前11時からプレビュー開始。朝日新聞社、JOBBBの方は顔見知りなのでわかったけど、その他話をした3〜4社は、どこのマスコミかはわからない。ともかく、けっこう来てもらえてよかった感じ。
放送or記事:NHKは7月3日午後6時10分から放映されたらしい。こちらは、なにわホネホネ団の活動日の取材と今日の取材を合わせた感じ。基本は団長が登場し、ホネホネ団の大阪市内在住の小学6年生も少しだけ登場した。
コメント
<取材>
人気のスポットは、ゾウ、サイ、アカウミガメ、クジラあたりか? あとは、予想通りサル頭集合と、ミンククジラの尾椎。後者がどうして人気かは、見てもらわないとわからない。


2009年5月15日  関西テレビ「■」

アクセス:数日前に電話がかかってきてカラスについてコメントが欲しいという。特別展の宣伝をしたい頃合なのでOKする。
取材:午後5時過ぎに、記者?、カメラマン、照明兼音声の3人体制で到着。例によって机を背景にすることは断られる。取材時間は30分程度。
放送or記事:5月19日放映予定だったが、別の事件で延期され、5月25日に放映されたらしい。もちろん見ていない。
コメント
<取材>
ようは箕面に、ネコに餌をやりまくる人がいて、それに100羽以上のカラスが餌付いて、周辺にねぐらまでできて、近所迷惑になってるという話。結局はその人に止めさせろというコメントにしかならない…。カメラマンさんは、鳥編Tシャツが写り込むようにカメラを引いてくれた。いい人だ。


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