博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「鳥の羽根ひろい
日時:2011年3月19日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:37名(補助スタッフ2名)


 スタート前に、鳥インフルエンザも引き合いに出して、衛生面の注意。養鶏業を営んだりしていない限りは神経質になる必要はないが、終わった後、ちゃんと手を洗うように。
 とにかく下を向いて歩き回ったので、ほとんど鳥自体は見ず。スタッフも望遠鏡を持たず。みんなで見た鳥は、大池の水鳥とマヒワの群れだけだった。
 博物館の裏で、カラス、ハト類2種、ヒヨドリ、ツグミなどをまず説明。アオバトも拾われた。ツバキ園ではシロハラ、ユーカリ園の北側ではマヒワが、それぞれ羽根がまとまって落ちていたので、とても盛り上がった。日頃から長居植物園で鳥の羽根を拾っている数人の子ども達も満足してもらえた模様。
 その後、林内であまり目新しい羽根が拾えなかったので、大池に向かった。スタート前に池の周りで羽根は拾わないように、なぜなら種まで見分けるのが難しいから。と言ってあったのだが、池の周りでは拾わざるを得ず、カモ類のメスを中心に分からないを連発した。
 ポーチに戻っていったん解散してから、野外では同定できなかった羽根のいくつかを室内で調べることにした。半数くらいの参加者が室内まできて、羽根図鑑をながめて、鳥の羽根の同定をながめた。室内まで持ち込んだ羽根は、ハイタカの次列風切、パン?、アオバトの尾羽(異様に小さい)、ヒガラ?など。

 通常の行事とは違う近隣の学校の全児童配付するようなチラシに案内が載ったらしい。広報担当者は、あふれるほど人が来たらどうしようと思っていたようだけど、結局いつもと同じかちょっと少ないくらいだった。

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、カルガモ、カモの仲間、ハイタカ、パン?、ドバト、キジバト、アオバト、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ヒガラ?、メジロ、マヒワ、カラス

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、バン、ドバト、キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、マヒワ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上23種)
●植物園案内・動物編「冬の鳥の食べ物2
日時:2011年2月26日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:45名(補助スタッフ3名)


 スタート前に、カラスにおいかけられたオオタカが上空を飛び回る。が、参加者のうち、早く来た半分くらいしか見られず。
 冬鳥の食べ物がテーマだけど、1月末に果実がなくなってから、ヒヨドリ、ツグミ類、ムクドリなどの個体数はめっきり減少。鳥の採食行動は見にくいかも、ということで来月のテーマではあるが、鳥の羽根も拾ってみよう!と宣言して観察会スタート。
 博物館前で、カワラヒワとツグミを観察。同じく地上にいるけど片やタネ、方や虫を探していることを説明。大池で近くにきたキンクロハジロとオオバンの解説。同じように潜るけど、キンクロハジロは本来貝食、オオバンは植物食。続いてツバキ園にメジロを探しに行くが見当たらず。代わりにヤマガラとシジュウカラが登場。ヤマガラがシジュウカラを追い回す。ユーカリ林に移動すると、100羽以上のマヒワが行ったり来たりしてくれた。二次林の地上には、ツグミ、シロハラ、シメ。ここではツグミとシロハラが喧嘩。再び大池に出て、カワウ、カイツブリ、マガモなどを観察。やがて水際にカワセミを発見。みんなで堪能する。カワセミを見ていると、目の前の水辺にマヒワの群れが降りて、水を飲んでいた。小池方面でコゲラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラの群れ、マツ林でビンズイを見て、またもや大池に戻る。バンを見て、コブハクチョウは外来種であることを解説。
 結局、鳥がよく出てくれたので、鳥の羽根の解説はあまり行わなかった。途中みんなで観察した羽根は、ドバト、キジバト、カラス、ツグミといった普通のものだけだった。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオタカ、バン、オオバン、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、マヒワ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上36種)
●植物園案内・動物編「冬の鳥の食べ物1
日時:2011年1月29日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:46名(補助スタッフ3名)


 最初に、大池でサギ類やカモ類の解説。いる予定のオオバンがおらず、とりあえずキンクロハジロとホシハジロだけの説明。それから、小鳥を探しに行く。地上に降りているカワラヒワとマヒワの混群、ツグミ、シロハラなどを観察しつつ、何を食べているかを説明。バラ園近くでは、エンジュ果実を食べるヒヨドリを観察。その下に行って、糞にどんな種子が入っているかも観察。気にする人がいるといけないので、鳥インフルエンザについても説明。大池に戻って、カワウやカワセミ、カイツブリなどを観察。ボタン園でジョウビタキを見て、小池で再びカワセミ、小池の北でシジュウカラやモズを見て、また大池に戻る。上空をオオタカが飛び、短時間盛り上がる。コブハクチョウについて説明してると、コブは固いのかという質問あり、質問者が手を伸ばして触ろうとするが、触れず。タヌキの糞を見てから、枯れハスの間にバンを発見。
 途中では相変わらず、羽根を拾っている子どもが多かった。今回は、ツグミやカルガモを拾っている人がけっこういた。次回は、羽根拾いに重点を置くことを宣言して解散。翌日のマラソンのため、ずっと上空をヘリコプターが飛んでいてうるさかった。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、コサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオタカ、バン、ユリカモメ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、マヒワ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上33種)
●テーマ別自然観察会「大阪湾の水鳥2
日時:2010年12月12日(土) 10:00〜15:00
場所:大阪府泉南市〜阪南市 男里川河口
参加者数:18名(申込み29名、全員当選。出席者は1名を除いて全員友の会会員)(補助スタッフ3名)


 樽井駅から歩いて男里川河口へ。まず河口右岸から海の方を観察。いるとは聞いていたが、下見では出なかったクロガモを発見。それから干潟でズグロカモメを観察。ズグロカモメについて解説。中洲のカモメ類やイカルチドリを観察しつつ、上流の方へ。菟砥橋で昼食(橋のそばのコンビニが唯一のトイレポイント)。昼食後左岸に渡り、川沿いに河口まで。もう一度、イカルチドリとカモメ類を観察。河口近くの水路口を渡るのに少し苦労する。河口から海岸沿いを尾崎港へ。途中でカモメ類を観察。ようやくカモメを発見。ホイグリンカモメなどについて解説。カワウをみながらウミウとの識別点について解説。尾崎港まで歩いて解散。ほぼ全員が一緒に尾崎駅まで歩いた。

観察した鳥類
カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、クロガモ、トビ、イカルチドリ、イソシギ、ユリカモメ、ズグロカモメ、カモメ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、キジバト、ヒバリ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ(合計31種)

●テーマ別自然観察会「大阪湾の水鳥1
日時:2010年12月5日(土) 10:00〜14:00
場所:兵庫県西宮市 甲子園浜
参加者数:21名(申込み35名、全員当選。出席者は2名を除いて全員友の会会員)(補助スタッフ2名)


 前の週の土曜日に下見。それから返信を送ったので、少し遅くなった。

 当日午後10時に、阪神甲子園駅東口に集合。案内にちゃんと東口と書いたが、西口で待っていた人が1名。駅から浜まで約20分歩いた。途中のコンビニで昼食を購入したのが1家族。浜の手前の鳴尾公園でトイレ休憩の後、浜に出て水鳥を中心に観察。まずはオナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモで陸カモについて、そしてユリカモメでカモメ類についての解説。小さい砂浜にいたダイゼンやイソシギ、沖に浮いているカンムリカイツブリとハジロカイツブリを見ながら鳴尾川河口に移動。スズガモやホシハジロなど潜水カモ、ハシビロガモやコガモなどを観察。浜の方に引き返してきて昼食。引き返す途中にウミアイサを発見。昼食後簡単にまとめと、ユリカモメとカワウのカラーリングについて解説、質疑応答をして解散。解散後、希望者は甲子園浜自然観察センターを簡単に見学してから帰った。

観察した鳥類
カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、カワウ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ウミアイサ、トビ、オオバン、ダイゼン、イソシギ、ユリカモメ、ウミネコ、セグロカモメ、ドバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス(合計28種)

●友の会行事「長居のタヌキの観察会
日時:2010年10月23日(土) 16:30〜19:30
場所:長居植物園
参加者数:46名(申込み126名、キャンセル4名、当選62名、欠席連絡3名。出席者は1名を除いて全員友の会会員)(スタッフ6名)


 観察会8日前の10月15日から下見を開始した。観察会前日までの間に7日間下見をした。最初は全体を回る感じだったが、すぐに待ち伏せに切り替えた。昨年よくタヌキを観察した場所を中心に、現在のタメ糞場の利用状況を加味して、待ち伏せ場所を順に試した。昨年はよく見られた博物館近くではタヌキが確認できず。大雑把に2つのエリアでタヌキが観察できた。
 下見をした7日間は必ずタヌキを観察できた。少人数なら確実に観察できるが、大人数で観察できるか危惧された。そこで、当選者約60名を3班に分けて観察することにした。歩いている間はどうしても人の気配が多くなるし、足跡や衣擦れの音もバカにならない。3班が3ヶ所ずつで待ち伏せすることにした。
 下見の結果を見て、待ち伏せポイントを4ヶ所選定。うち1ケ所では、タヌキに餌付けをする人が出現し、そのせいかタヌキの出現頻度が高かった。この地点を軸に各班の待ち伏せポイントを設定した。

 当日午後1時半から、スタッフ6人の内、4人で段取りと待ち伏せポイント、注意事項の確認をした。発熱のため遅れてきた1名は、直前に待ち伏せ場所を確認してもらった。当日の打ち合わせに参加できなかった一人は前日に確認しておいてもらった。
 もしタヌキが出なかった場合にそなえて、待ち伏せポイントの1ケ所に、暗視設定のビデオをセットした。

 観察に出てからは、原則発言禁止で、タヌキの解説もしない予定。そこで、集合場所で最初に15分程度パワーポイントを使ってタヌキの解説をした。タヌキを見分けるポイント、タメ糞、繁殖、食性が説明された。
 その後、観察時の注意事項の説明。はぐれないように、野外に出たら原則発言禁止、いう事がきけない人は、次回からの参加を認めないとまで宣言して、人の気配をなくすように配慮した。
 外に出て、班ごとに点呼をとって観察に出発。各班は結果的に約15名+スタッフ2名。約1時間班の観察。外では班の間のやりとりは一切なかった。
 予定の待ち伏せを終えて、戻ってきて点呼。回収してきたビデオを室内でみんなで確認した。タヌキがたくさん写っていた。簡単にまとめをして解散。

 結果としては、すべての班でタヌキは出現した。が、タヌキ観察の程度にはかなりの濃淡が出た。
3班は、一番確実なポイントに行く順番が最後で、二番目に確実なポイントに回らない設定で、タヌキが見れる確率が一番低いと考えられたが、結果的には道を横切るタヌキには4〜5回遭遇し、その他に全員でじっくり観察できたのも2回。充分満足できる内容であった。
2班も、全員で2回じっくり観察。一度は複数個体が出現して、色んな行動を見せてくれた。
しかし1班は、1回タヌキが道を横切っただけだった。残念ながら参加者の内、2人はそれを見逃した。

 観察会で一番心配したのは、誰かがはぐれるんじゃないかという点だったが、だれもはぐれなかった。子どもが静かにできないのではないかという点も懸念されたが、日頃はずっと喋りっぱなしといっていい子どもも、驚くほど静かにしてくれた。ただ6才以下の小さい子どもには、15分間の待ち伏せは厳しく、仕方がないから小さい声でお話しをしていた(幼児はすべて3班にまとめた)。

観察した哺乳類
タヌキ

●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥2
日時:2010年10月23日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:36名(補助スタッフ3名)


 最初に大池でサギ類やカモ類の解説。残念ながらどの鳥も遠いので、小鳥を探しに行く。博物館の裏から、バラ園にかけて歩くがほとんど鳥がいない。しゃべりながら歩いているだけになってしまった。すると、上空にオオタカが出現。カラスに追われて飛んでいくのを、短時間ながらも全員で観察。次に二次林でヒタキ類を探す。が、見つからない。諦めてツツジ山の方へ。諦めた頃合に、後ろの方の人たちだけ黄色いキビタキを観察。ツツジ山ではキビタキのメスをゆっくり観察。ヤマシギが飛び出して飛んでいくのが一瞬見えた。前日から出ているムギマキは見つからず。コゲラの声がするがゆっくりは見えず。小池に行ってみるも。定位置にカワセミはおらず。ヤマシギが飛んでいくのが一瞬見えた。ヤマガラの声は聞こえるが、ゆっくりとは見えず。アジサイ園でもキビタキを観察。ヤマシギが飛んでいくのが一瞬見えた。
 ゆっくり見れたのはキビタキだけという状態で、大池に戻ってくる。カワセミが池の向うに飛んでいってしまう。時間が余っていたので、池をまわってカワセミを探しに行く。途中で、ヤマシギの羽がまとまって落ちていて盛り上がった。池の反対側でカワセミを発見。みんなで観察。まだ時間が余ったので、マグノリア園でヒタキ類を探す。一瞬オオルリがいた。メボソムシクイもいたが、多くの人はメジロを観察。帰ってくる途中、博物館横の箱庭の水場でキビタキが水浴びをしていた。ゆっくり観察。
 結局、出現した種類は多かったが、ゆっくり観察できたのはキビタキとカワセミ程度。やや不満の残る観察会であった。近頃は子ども達を中心に、羽を拾っている人が増えてきたので、最後のまとめの時に、今日拾われた羽根を貸してもらって、いくつか解説した。

観察した鳥
カイツブリ、チュウサギ、コサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、オオタカ、ヤマシギ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、メボソムシクイ、キビタキ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上32種)
●地域自然史シリーズ「泉南のため池めぐり
日時:2010年10月10日(日)
場所:大阪府熊取町 浪商学園前バス停〜成合西〜成合南〜野外活動ふれあい広場〜和田〜久保〜つばさが丘東バス停
参加者数:35名(申込み67名、当選50名。参加者の内1名を除きすべて友の会会員)(スタッフ4名)


 9月30日に下見。熊取駅に集合して、行事本番がだんじり祭りの日である事に気付いた。観察する場所は問題ないが、バスが動くかどうかが不明。場所を変える事も検討したが、今さら変更は難しいので、とりあえず下見をすることにした。
 雨の中の下見になった。午前中にまわった成合周辺は、数年前に観察会をしたことがあるため池群だが、護岸が進み、水草もほとんど見られなくなっていた。午後に回った和田から久保は、地図にある小さい池の大部分が、つばさガ丘の開発にともなって、なくなるか護岸されていた。全体的に田んぼにも水田雑草が少なく、観察できる植物は限られていた。かつてはトノサマガエルがたくさんいたエリアだが、目立つのはヌマガエルばかりだった。
 でも、なんとか観察会はできるだろう(きっと)。バスさえ動けば。というわけで、バスが動くなら予定コースで観察することにした。バスが動かなければやむをえないので場所を変更。
 帰ってからバス会社に電話して確認したところ、バスは朝方は普通に動き、祭りをしている午後も駅前までは付けられないが、駅近くまでバスが来てくれるとのことなので、決行することにした。

 観察会の前日の天気予報では、本番午前は雨とのこと。配付資料は準備したが、印刷はせずに当日朝を迎えた。天気予報ははずれ雨はすでに上がっていて、後は快方に向かうとのことなので、行事は実施。あわてて資料を印刷して、集合場所に向かった。
 午前中は、最初に地質の説明。最初の池で、水辺の植物や昆虫を解説。後はあまり観察するものがないかと思ったが、参加者がせっせとカエルやエビなどを採集して、意外といろいろなものを観察できた。
 昼食は、野外活動ふれあい広場にて、受付で中に入ってもいいといわれたので、多くの人が中で昼食をとっていたが、突然職員の人から30分を過ぎたら有料になるといわれ、急いで外に出た。目の前の池で、オオタニシ、マシジミ、ヨシノボリなどを採集して観察した。
 午後は、アンペライを観察した程度。下見時点ではクズの花についた虫をいろいろ観察できたが、本番ではクズの花が終わっていた…。
 最後は、1時間に1本しかないバスに間に合うように大急ぎでバス停に向かった。つばさガ丘北バス停で解散する予定だったが、間違ってつばさガ丘東バス停まで歩いてしまった。バス停で簡単にまとめをして解散。駅前はだんじり祭りでおおにぎわいで、バスは熊取駅の二つほど手前の停留所でおろされた。

観察した鳥
カワウ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ドバト、キジバト、カワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、イソヒヨドリ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上21種)

観察した両生爬虫類
ニホンアマガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、ウシガエル、アカミミガメ、カナヘビ

確認した哺乳類
カヤネズミ(球巣)

確認した魚類
ヨシノボリの一種

確認した貝類
オオタニシ、スクミリンゴガイ、ドブガイ、マシジミ

確認した甲殻類
スジエビ、アメリカザリガニ

観察した地層・地形
・大阪層群の砂礫層、花崗岩
・砂礫層と花崗岩の地域の地形の違い
●友の会行事「シカの声を聞きながらナイトハイク
日時:2010年9月25日(土)〜26日(日)
場所:大阪府箕面市 箕面公園
(箕面駅〜(箕面川沿い)〜滝の下〜滝の上の政の茶屋+大日駐車場〜雲隣展望台〜(才ヶ原林道)〜望海展望台〜紅葉橋〜(滝道)〜箕面駅)
参加者数:36名(申込み40名、全員当選、1名を除いて友の会会員)(スタッフ5名)


 阪急箕面駅に26日の午前0時15分集合。最終電車に合わせての集合だったが、3名を除いてその前に集合していた。15分程度、挨拶とコース説明、諸注意を説明した後(とくにはぐれないように、はぐれた時どうするかを細かく指示した)、出発。
 箕面川で、早い時間にオオサンショウウオ2匹とナマズがいたというので、まずはそれを探す。予定通りの場所でいずれも確認。オオサンショウウオは全員でゆっくり観察できた。滝道沿いの大滝に近い対岸の斜面にニホンジカを発見。ほぼ全員が観察。大滝の下のベンチで、30分程度休憩。
 滝の上に上がったところで、ニホンジカのオスを発見したが、前の方の人しか見られなかった。大日駐車場のトイレで最後のトイレ休憩。急斜面(今回のコースで唯一の難所)を登って、雲隣展望台で約30分休憩。星(星座や流れ星)を見た。バットディテクターも使ってコウモリを探したが見つからなかった。雲隣展望台を出発した辺りで、後ろにいた数人だけ、シカの声を聞いた。
 才が原林道を歩く。下見とほぼ同じ場所でフクロウが出現。声をゆっくりと聞き、飛ぶ姿もちらっと見られた。その周辺で、他に2羽ほどフクロウが鳴いていた。一部の人は、才が原池に寄り道をしたが、シカの糞を拾った程度。望海展望台でまた30分程度休憩。空が白くなってきた。明るくなるまで待って、リスを探すというプランもあったが、みんな疲れて眠そうなので、降りる事にした。
 紅葉橋に降りて、瀧安寺のところでまとめをして、解散。まっすぐ箕面駅に戻ったら、午前6時であった。

 当初は、高山から箕面駅まで歩くコースを考えていたが、下見の下見の結果、途中の車道を夜けっこう車が通っているので、断念。安全を優先して、箕面公園内を一周するコースを設定した。このコースでは、箕面ドライブウェイを一度渡るところだけが懸念されたが、時間帯が遅かったせいか、あまり車は多くなかった。
 シカの声を狙って、この季節にしたが、時期的に少し早く、シカの声はほとんど聞けなかった。しかし、参加者からは寒かったという声が多く、シカの声を中心にするなら、防寒具を用意するような指示が必要と思われる。逆に、爬虫類や昆虫を狙うには、もっと暖かい時期が望ましい。
 夜の山歩きなので、誰かがはぐれるのを一番心配したが、資料や出発前にくどいほど注意したせいか、心配されてた若干名を含め、だれもはぐれなかった。途中、休憩の度に人数を数え、大滝の下では点呼もとった。

観察した鳥
フクロウ、(アオバズク:声がしたという)、(以下は明るくなってから)キセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ハシブトガラス

観察した哺乳類
ニホンジカ(姿、ごく一部の人が声を聞いた)、ネズミ類(食べ跡、1名姿を見たという)

観察した両生爬虫類
オオサンショウウオ(2匹)、ニホンヒキガエル(小1匹)、ニホンヤモリ(昆虫館、トイレなど)

●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥1
日時:2010年9月25日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:44名(補助スタッフ3名)


 最初に大池でチュウサギやコブハクチョウの解説。上空をゴイサギ7羽が飛び回る。と、カワセミが飛んできたので、カワセミが見える場所に移動して観察。ユーカリ園から二次林へ。二次林を一周するもヒタキ類は見つけられず。再び大池に戻って、アオサギを観察。ツツジ山の方へ。ツツジ山で、コサメビタキをゆっくり観察。小池の北側からアジサイ園へ。アジサイ園で、ヤマガラ、シジュウカラ、コサメビタキ、キビタキをゆっくり観察。センダイムシクイもいた。大池にもどって、再びチュウサギを観察。大池の西側をまわってポーチに戻る。まとめをして解散。
 解散後、約5分。会員証にサインが終わった頃に、目の前をオオタカが、カラスに追われて飛び回った。参加者の半数程度は見た。が、オオタカを探していた何人かは帰った後、だった。残念。

観察した鳥
ゴイサギ、チュウサギ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、オオタカ、ドバト、キジバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、トラツグミ(羽のみ)、センダイムシクイ、コサメビタキ、キビタキ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上25種)
●室内実習「ホネの標本製作講座
日時:2010年8月22日(日)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:28名+付き添い21名(申込み51名、当選32名、ただし子どもに親が付き添う事を認めた)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長と団員2名)(参加者中、友の会員19名)


 定員24名で募集したが、2倍以上の申込みがあった。小学生は夏休みの宿題をこの行事にかけていることが多い事が昨年の経験でわかっていたので、小学生は全員当選させた。一緒に申込んでいる保護者はもともと付き添いのつもりのケースが多いので、付き添ってくることは認めた(ただし小学生1名につき付き添い1名とした)。小学生以外の申込者は普通に抽選した。

 昨年はカエルの全身骨格を作ったが、今回は材料が用意できなかったので、ニワトリの頭の標本を作成することにした。結果からいえば、ニワトリの頭は難易度が高過ぎた。上手な人はうまくできたが、多くの人は部分的に壊してしまっていた。若いニワトリの頭だったのも作りにくい原因の一つであった。
 一人にニワトリの頭を一つずつ配った。皮をむいて、ひたすら肉取り。軽く煮てさらに肉取り、そしてパイプスルーにつける。さらに肉取り。過酸化水素水で漂白。虫ピンなどを使って形を整えて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に博物館の裏方のホネの標本作りに関連する場所を見学した。
 小学生は例によって夏休みの宿題のために参加している様子であった。例によって、付き添いのはずの親だけが作っている場合も多かった。

●教員・観察会指導者向け支援プログラム「標本を作ってホネを知る
日時:2010年8月20日(金)
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:24名(申込み28名、全員当選)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長と団員1名)(参加者中、友の会員9名)


 昨年実施した手羽先のホネ標本作りがなかなかうまくいったので、今年も手羽先の骨格標本作りをすることにした。資料も手順も昨年のまま。
 食材である手羽先を扱うので、手袋は使わず。とくに午前中は、食品を扱うノリで進め、取り除いた肉は昼に、キュウリとかいわれと一緒にサラダにして食べた。
 最初に鳥のホネについての解説の後、団長から手羽先の処理の仕方の説明。あとはスタッフ3人が見回りながら個別に指導しながら作業をすすめた。パイプスルーに浸けている間に昼休み、漂白剤に浸けている間に博物館の裏方のホネの標本作りに関連する場所を見学した。
 おおむね全員予定の時間に終了した。

●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2010年8月14日(土)
場所:京都市山科区 宇治川
参加者数:40名(申込み81名、全員当選)(補助スタッフ2名)


 例年、平城宮跡で実施しているが、今年は祭りのメイン会場になっていて、ツバメのねぐらが形成されない恐れがあるため、場所を宇治川に変更した。
 京阪観月橋駅に集合。橋を渡って、宇治川の左岸沿いに、下流へ。下見の時は堤の上で観察したが、本番では堤の下に降りて観察した。堤の外側を舞うツバメの群れは見えないが、ヨシ原を低く飛ぶ群れはよく見える。観察会としては、迫力があって、よかったと思う。集まったツバメは、ざっと約15,000羽。
 日没後、ツバメがほぼヨシに降りた時点で、解散。一緒に集合した駅まで戻った。帰り路では、虫の声がよく聞こえたが、マツムシ、スズムシ、クツワムシしか説明できず。

観察した鳥
カワウ、アオサギ、ドバト、ツバメ、ウグイス、セッカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ(以上9種)
●テーマ別自然観察会「高槻のカエルさがし
日時:2010年6月20日(日)
場所:大阪府高槻市萩谷〜塚脇
参加者数:60名(博物館31名+あくあぴあ29名)(博物館:申込み87名、当選42名、あくあぴあ:申込み■名、全員当選)(スタッフは他にあくあぴあ側からH学芸員、補助スタッフ4名)(参加者中、友の会員25名)


 前日まで雨模様だったが、この日は天気予報では雨は降らないとされ、朝方降ってなかったので実施とした。が、朝方山にはガスがかかり微妙な天候だった。結果的にはまったく降らなかった。
 芥川緑地資料館あくあぴあ芥川との共催行事。あくあぴあ側のスタッフが要所に立って下さったので、集合の駅からバス停までの移動がスムーズであった。あくあぴあ側でバス会社に連絡してくれたので、専用の直行バスが増発され全員増発された直行便に乗った。あくあぴあ側から、高槻の両生爬虫類のパンフレットを資料にもらい、参加者に配付した。
 昨年同様、少し早い時間に集合して、同じ公園でモリアオガエルの観察会が行われることが、わかっていたので、そこが観察に使う池には立ち寄らないことにした(先方から、近付くなと言い渡されていた)。萩谷総合公園の別の場所で、モリアオガエルの卵塊を観察。卵塊が遠目にしか見えないが、みんなに説明できるポイントは限られるので、ここで一通り説明した。萩谷総合公園から谷筋におりる途中、流れの上に産みつけられているモリアオガエルの卵塊も観察。
 山道に入って渓流沿いを歩き、早々に昼食ポイントに到着。周辺でカエルを探すがタゴガエルとトノサマガエルしか見つからず。川は増水気味で、カジカガエルは充分探せなかった。昼食をはさんで浅い渓流で水遊びをし、プラナリア、サワガニなどを観察。
 昼食後、渓流沿いにしばらく歩き摂津峡へ。ここでも芥川が増水気味でカジカガエルの声も聞こえず。その後、しばらく歩いて、水田に到着。アマガエル(主に幼生)、ヌマガエルを観察。その他、水田のカブトエビ、ホウネンエビ、カイエビを観察。その近くの小さな池で、モリアオガエルの多数の卵塊を観察。三好山近くの田んぼでヤマカガシを採集。みんなで観察。さらにもう1ケ所モリアオガエルの産卵地に立ち寄ったが、結局モリアオガエルの成体は見つけられなかった。バス停の手前でまとめをして解散。
 希望者は一緒にあくあぴあまで行き、あくあぴあの学芸員に展示の解説をしてもらった。

観察した両生爬虫類
ニホンアマガエル、トノサマガエル、タゴガエル、ヌマガエル、モリアオガエル、ニホントカゲ、ヤマカガシ(以上7種)

観察した鳥
ホトトギス、カワセミ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、スズメ(以上11種)

観察したその他の動物
ナミウズムシ、カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ、シマアメンボ
●テーマ別自然観察会「山で暮らすカエルさがし
日時:2010年6月6日(日)
場所:大阪府島本町若山神社〜山吹渓谷
参加者数:39名(申込み61名、全員当選)(補助スタッフ1名)(参加者中、友の会員25名)


 まず若山神社にのぼり、池でモリアオガエルの卵塊を観察。周辺でモリアオガエルの成体も見つけ、さらにヒバカリまで捕まった。モリアオガエルについて一通り解説してから出発。尺代を経由して、山吹渓谷へ。渓谷の入口辺りで、河川敷に降りて昼食にする。周辺ではシュレーゲルアオガエルが見つかり、川の中のカワニナ、シジミ、サワガニで盛り上がった。
 昼食場所ではカジカガエルが鳴かなかったので、山吹渓谷のかなり奥まで進み、再び河原に降りた。トノサマガエルが捕まり観察していたら、カジカガエルも捕まった。カジカガエルの解説をして引き返す。途中ではタゴガエルを観察できた。
 尺代から若山台センターに戻る途中で、モリアオガエルの卵塊が産みつけられている水たまりを発見。まだヤマアカガエルの幼生も見られた。ここで、アメンボやゲンゴロウ取りで盛り上がる。
 若山台センターのバス停手前でまとめをして解散。結局、カジカガエルは見たが、カジカガエルの声はあまり聞けなかった。

観察した両生爬虫類
トノサマガエル、タゴガエル、ヤマアカガエル(幼生)、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、ヒバカリ(以上7種)

観察した鳥
コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、オオルリ、キビタキ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス(以上9種)

観察したその他の動物
カワニナ、シジミ、サワガニ

●植物園案内・動物編「公園で繁殖する鳥
日時:2010年5月22日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:39名(補助スタッフ4名)


 最初にポーチのナガスケに営巣するスズメを観察。その後、大池西側の東屋のスズメとその近くのムクドリの巣を観察。さらに近くのハシブトガラスの巣を観察。昨年の二つの巣を見ていたら、参加者が今年の巣を発見。大きなヒナが2羽のっていた。巣の真下でカラスとのつきあい方を説明。その後、スズメの巣立ちヒナを見ながら小池方面へ。ツツジ山でコゲラの古巣を観察。ユーカリ園でハシブトガラスとハシボソガラスの巣を見るがすでに空。バラ園横のワシントンヤシで採食するコゲラをゆっくり見た後、照葉樹林や博物館の東側で営巣しているハシブトガラスの巣を観察。いずれも大きなヒナが2羽。最後に大池でカメを見て終了。

観察した鳥
カワウ、コブハクチョウ、コサギ、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、センダイムシクイ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上16種)
●友の会月例ハイク「田んぼのカエル探し
日時:2010年5月16日(日)
場所:兵庫県猪名川町 日生中央駅〜内馬場〜民田〜上阿古谷〜下阿古谷〜紫合〜日生中央駅
参加者数:79名(内、友の会会員78名)(スタッフ4名)


<準備>
 友の会会員からバスに乗らないなら参加するという声があったので、バスに乗らずに回るルートを設定。担当の内、3名は平日しか下見の都合がつかなかったので、残る一人はゴールデンウィークに下見に行った。人数が多いことが予想されるので、歩くルートと注意事項だけを記した資料を作成。40部準備した。
<当日>
 資料が3部だけ足らず、駅前のコンビニでコピーした。歩くコース、途中リタイアの場合の帰り方を説明。田んぼを荒らさないようにという注意。カエルやオタマジャクシを持って帰りたい場合の覚悟について注意喚起(持って帰るなら死ぬまで飼う覚悟をして、決して野外に放さないこと)。といっぱい話をしてからスタート。
 内馬場で、ニホンアマガエル、ニホンヒキガエル(幼生)、トノサマガエル、ヌマガエルを観察。シュレーゲルアオガエルの声を確認。すぐに一通りのカエルは確認できたが、一応予定通りのコースを歩いた。上阿古谷でシュレーゲルアオガエルを観察することができた。
 上阿古谷の八坂神社で昼食。日陰とトイレがあってちょうどよかった。
 昼食後は、なんとなく歩いただけに近いが、シュレーゲルアオガエルの卵塊が観察できた。
 紫合のバス停手前で解散し、歩いて日生中央に帰るか、バスで帰るかは自由とした。前半の約60名と、後半の約20名がかなり間があいたので、まず前半だけでまとめをして解散し、後半は別途まとめをして解散した。

確認した両生爬虫類
カナヘビ、ニホンアマガエル、ニホンヒキガエル、トノサマガエル、ヌマガエル、シュレーゲルアオガエル

観察した鳥
■(以上■種)

●プロジェクトY研修「ツバメの巣さがし
日時:2010年5月5日(水)
場所:大阪府島本町 水無瀬駅〜高槻市 高槻市駅
参加者数:12名(内、友の会会員12名)(補助スタッフ1名)


 阪急水無瀬駅の高架下のコシアカツバメの巣を観察し、コシアカツバメの巣場所などについての解説。その後、阪急の高架沿いに歩き、上牧駅を過ぎた辺りの北側田んぼで昼食・休憩。子供達はヌマガエル採りで盛り上がる。昼食後、さらに阪急沿いに歩く。高圧線鉄塔のハシボソガラスの巣のヒナを観察した後、桧尾川へ。国道171号線の橋の下のイワツバメの繁殖地を上から観察しつつ、トイレ休憩。さらに阪急沿いに戻り、うのはな公園跡のイワツバメの繁殖地跡を見た後、京大農場前の高架下のイワツバメのコロニーを観察。イワツバメの繁殖について解説。京大農場の田んぼで繁殖するケリのヒナを観察した後、高槻市駅まで歩いて解散。

観察した鳥
ケリ、ドバト、コシアカツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上13種)


●植物園案内・動物編「春の渡り鳥
日時:2010年4月24日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:53名(補助スタッフ4名)


 朝方、少し小雨が降り、肌寒い。
 最初にポーチのナガスケに営巣するスズメを観察。博物館の東側でシジュウカラを観察していたらキビタキが出現。その後、照葉樹林で営巣しているハシブトガラスの巣を観察。巣の真下でカラスとのつきあい方を説明。ハシボソガラスやハシブトガラスの巣を見ながら、二次林へ。1時間ほどねばって、オオルリやキビタキを観察。一部の人はクロツグミも観察した。小池の北でコサメビタキ、大池の北側でアカハラを観察した後、大池でコガモやカワウ、セグロセキレイを見て終了。

観察した鳥
カイツブリ、カワウ、コブハクチョウ、コガモ、ドバト、キジバト、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、クロツグミ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、センダイムシクイ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上26種)


●テーマ別自然観察会「早春のカエルさがし
日時:2010年4月11日(日)
場所:兵庫県猪名川町 日生中央駅〜内馬場
参加者数:雨天中止、ただし当日集合場所に22名(申込み227名、当選45名)(スタッフ学芸員2名)


 前日から天気は下り坂で、午後からは確実に雨が降ると言う予報だった。大阪市内は朝方は雨が降っていなかったので、いったんは行事を実施としたが、地域によっては雨が降っていたもよう。集合場所では、時々雨がぱらついていた。午後からの天気予報も考えて、集合場所で行事中止と判断した。ただし、集合場所に来られた方に資料を配り、途中で戻ってくる午前中だけのコースを案内した。
 結局、午前中は少し小雨がぱらつく程度であった。参加者の中には、そのまま予定のコースを歩きたいという方もいたので、折り返し地点で解散し、あとは自由とした。

 短いコース設定にしたが、予定のヒキガエルは、幼生だけでなく、成体も捕まえて観察できた。その他、カナヘビやさまざまな水生の生き物を観察し、せっかく来て下さった方にはそれなりに満足してもらえたと思う。
 けっきょく午後になっても雨は降らなかった。結果的には行事は実施できたと思われる。

 なお申込者が、定員の7倍を超えるほど多かったのは、大阪市内の全小学生に配付される冊子に掲載されたため。大部分の申込者は大阪市内在住の小学生とその保護者であった。大阪市内の小学生にカエルがとても人気が高いことがわかったが、田んぼ周辺での観察会は人数を絞らざるをえず、結局大部分の人は落選してしまうことを考えると、今後の広報の仕方を検討する必要がある。

確認した両生爬虫類
カスミサンショウウオ(幼生)、イモリ、ニホンアマガエル、ヒキガエル(オタマジャクシ、成体)、ウシガエル、シュレーゲルアオガエル、カナヘビ

観察した鳥
アオサギ、カルガモ、コジュケイ、カワセミ、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、センダイムシクイ、ソウシチョウ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上24種)


●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2010年4月10日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:14名(申込み16名、ただし昨年度参加者にもアナウンスをし当日参加を認めた)


 午前は、長居植物園にてサクラの花に来る鳥(主にヒヨドリ)の定点観察。ヒヨドリがハチを食べている様子が観察できて興味深かった。
 午後からは、室内にて勉強会の進め方の説明の後、論文紹介と研究の実例紹介(淀川水系のカワガラスの分布調査)。その後、自己紹介を兼ねて、参加者に宿題として課していた研究計画を順に発表してもらい、個々にコメント、ダメだし。
 もらったコメントをもとに研究計画を見直し、次回までにデータをとってくることを宿題とした。次回は7月31日の予定。


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