博物館の行事の報告


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●野外実習「河川で繁殖する鳥の調査
日時:2024年4月14日(日) 10:00-14:00
場所:道明寺駅〜石川橋〜(石川左岸)〜新大黒橋〜駒ヶ谷駅
参加者数:25名(申込み40名、当選34名)


 駅でこの野外実習は、大和川水系調査プロジェクトの調査の研修を兼ねていると宣言。最後に調査参加者を募ると告知した。
 調査の練習スタートの石川橋の下で、センサス調査の仕方(橋で区間を分けて、記録する)、今日の調査のターゲット(水鳥はカウントし、囀る鳥は区間での有無を記録)、歩く速度と記録する範囲を説明。
 上流に向かって歩きながら、記録していく。水鳥とセキレイ類は丁寧に説明、囀りを中心に鳴き声も解説。新石川橋の下で、イワツバメの巣を観察してから、そこで昼食。
 午後は、なぜかチドリ類を中心に観察。探すのに苦労して、コチドリとイカルチドリを識別するのにさらに苦労する。堤防の外だったが、巣立ちビナを連れたケリも観察した。途中、コムクドリも出現した。
 新大黒橋の下で、まとめ。調査参加者を募ったが、名乗り出る人がおらず。そこで解散し、大部分の人と一緒に駒ヶ谷駅まで歩いた。

 4月半ばだというのに、ほとんど真夏日の暑い日だった。暑さになれていないので、へばっている人もいた。小さい子どもが1人、保護者と一緒に途中で離脱。でも、チドリ類がたくさん見られたし、イワツバメの営巣も見たし、ケリの巣立ちビナ、コムクドリ。鳥の観察会としてはとてもよかった。でも調査の研修としては失敗だった。

 確認した鳥:カルガモ、ドバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、カワセミ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、コムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ(28種)
 確認した両生爬虫類:アカミミガメ

●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2023年4月2日(日) 10:00-16:30
場所:長居植物園、大阪市立自然史博物館 集会室
参加者数:10名(申込み21名、全員当選)


 昨年からの継続8名、新規2名。申込時は継続の8名以外に、新規が13名もいたが、新規で参加したのは2名だけであった。本当の欠席理由は分からないが、返信で行事の進め方や宿題を説明したのだが、ハードルが高いのかもしれない。

 午前は、簡単なあいさつの後、戻ってきたら都市公園であまりお金はかけずに4-7月に実現可能な、架空の鳥の研究計画を発表してもらうと宣言。その上で、長居植物園へ。鳥を見ながら、研究に関連した解説。戻ってきて順に発表してもらった。
 午後は、 勉強会の進め方、研究する際に考えるべきことといった簡単な解説をした後、その実例としての論文紹介。
 その後、順番に用意してきたデータのまとめや、研究計画の発表。最初に例として、和田が発表。参加者は10名だが、コンビが1組いるので、発表は9件。継続者は、4件は既に持ってるデータのまとめ、1件はすでにデータを持ってるがその上での研究計画、2件は新規の研究計画。新規の2件は、宿題の意図が分からなかったのかもしれない。データを示してはいるが、まとめるつもりの内容ではなさそう、かといってこれからデータを追加するといった研究計画にもなってなかった。宿題として、データを持ってる人はデータを示すように書いたからかもしれない(まとめる気のあるデータを持ってるなら示すようにと書くべきだったか?)。して下さいと書いたからなのかもしれない)。
 既存データの発表の内、3件はそのまままとめてもらえば良さそうだが、1件はもっとまとめられるデータを取るよう求めた。研究計画の3件は、どうなるかは判らないが、そのままやってみることに。新人さん達は、他の人達とのやり取りを見て、どう思ったのだろう? リアクションがなく、何をしたいか判らず、指導のしようもなかった。自発性重視の行事なので、放置でいいような気もする。
 今年度は、年間を通じて3回開催予定。今後の予定は、7月15日(月祝)と12月14日(土)。
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