大阪府下のミゾゴイの繁殖

確認データ   分布図

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ミゾゴイの繁殖状況と解説

 稀な夏鳥。山地の谷沿いの森林に生息していると考えられるが、生息の確認自体が難しい。1986年の犬鳴山や1988年の箕面といった繁殖例が知られ、以前は堺市仁徳陵でも繁殖しており、能勢町の歌垣山では近年まで繁殖していたという。大阪府レッドデータブックでは、絶滅危惧II類とされている。
 全長49cm程度。林内に生息し、サワガニや魚類、水生昆虫などを捕食する。繁殖期は5月〜7月頃で、樹上に木の枝で皿状の巣をつくる。夜行性で、5月頃の夜間にはウォーフウォーフと4-8声ずつ区切って連続的に鳴く。鳴く時には、アンテナなどの目立つ場所にとまることがある。


私自身が確認した情報(【和田】と表示)を中心に、大阪市立自然史博物館へ寄せられた情報(【博物館】と表示)、和田個人が聞いた情報(【個人情報】と表示)、文献情報(【文献】と表示)を基に作製しました。

文献リスト
(1)(財)日本野鳥の会大阪支部(1987)大阪府鳥類目録.日本野鳥の会大阪支部.
(2)大阪の鳥記録委員会(1988)大阪の鳥.むくどり通信(78): 7.
(3)大阪の鳥記録委員会(1996)大阪のとり.むくどり通信(126): 6.

博物館や和田個人に情報を寄せて下さったのは次の方々です。
 なし


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確認データ

※観察記録は、5月-7月に限る。

【北摂】
●箕面市
 1988年7月下旬 ヒナ2羽が巣立つ【文献2】
●高槻市安岡寺
 1996.4.22-26 アンテナの上で午後8-10時頃に盛んに鳴く【文献3】

【泉南】
●泉佐野市:犬鳴山
 1986.8.6 巣とヒナ3羽確認【文献1】