1-2 草むらや畑

草むらや畑にはウスカワマイマイというカタツムリがいます。畑では農作物を食い荒らすので嫌われています。林にいる大形のカタツムリとは違って、大きさは直径2.5cmまでの小型種で、木の生えていない地面にすんでいます。乾燥がきらいで昼間はたいていかくれているので、草の根元や石の下などの湿ったところをさがしましょう。雨の後や夜に活動するので、そんな時にさがすのもいいでしょう。4月〜6月に土の中の浅いところに卵を産み、卵は2〜3週間で孵化します。子どもは親と同じかたちで生まれてきます。
同じところにいるナメクジのなかまも、じつは殻の退化した貝です。ナメクジは、植物そのものではなく、湿ったところに発生する微小な菌類をえさとしているので、家の中まで入ってきます。近年は、ナメクジに代わって、チャコウラナメクジという小さな貝殻を持ったナメクジのなかまが増えています。

ウスカワマイマイ

ナメクジ(右上)と
チャコウラナメクジ(左下)
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