1-1 植木鉢や石の下、落ち葉の積もった所

植木鉢や石の下、落ち葉の積もった所などにはダンゴムシやワラジムシがたくさんすんでいます。そんなところをさがすと、白くて細長い1cmあまりの巻貝を見つけることができます。オカチョウジガイのなかまです。よく見つかるのはトクサオカチョウジガイという種で、ほかにもオカチョウジガイやホソオカチョウジガイが知られています。トクサオカチョウジガイは殻からのおもてにつやがなく、ルーペ(または虫めがね)で拡大してみると粗いもようがあるので、つやのある他の種と見分けることができます。トクサオカチョウジガイは熱帯太平洋からやってきた移入種です。園芸植物は植木鉢のままで移動することがよくあるので、それにくっついていけば、簡単に分布を広げることができます。この貝もそのようにして日本中に広がっているようです。

トクサオカチョウガイ
スケールは5mm
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