4-6 貝の生活

軟体動物は、一部のものを除けば貝殻を背負って身を守りながら、ゆっくりと動き回る動物です。足は筋肉質で力強く、巻貝のように這いまわったり、二枚貝のように砂の中にもぐることができます。しかし動かずに岩に固着したり穴を掘って生活する貝もいます。口には歯舌(しぜつ)という、藻類や他の動物の体をけずりとるのに適した器官が発達しています。ただし二枚貝には歯舌がなく、水の中に浮かんでいる粒子を集めて食べます。中には他の動物に寄生して生活する貝もいます。このように軟体動物はさまざまな生活方法をあみだして、地球上のあらゆる環境に進出しています。
Copyright (C) 2004 Osaka Museum of Natural History.