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本の紹介「サボテン島のペンギン会議」

「サボテン島のペンギン会議」川端裕人著・福武忍絵、アリス館、ISBN4-7520-0221-3、1300円+税


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【西村寿雄 20030223】
●「サボテン島のペンギン会議」川端裕人著・福武忍絵、アリス館

 最初の項に「ペンギン大国ニッポン」というのがある。「ん、どういうこと?」と、思わずそこの項に目がいく。日本には、もともと南米のチリに生息しているというフンボルトペンギンがなんと1,200羽もいるのだという。しかも、かんじんの生息地ではすでに激減の危機にあり、日本(動物園)が「ペンギン大国」とのこと。日本の動物園、水族館に勤めている著者達が、このフンボルトペンギン保護活動のため、まずは、現地に観察に出かける話が中心になっている。
 こうした動物たちの棲む環境が悪くなっていく現実を知ると共に、日本の〈動物園・水族館〉の展示のあり方も考えさせられる。
 
 お薦め度:★★  対象:小学校高学年から

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